教室史

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慶應薬理学教室は、これまで常に教育・研究を中心に日本の薬理学界をリードしてきました。初代の阿部勝馬教授は、患者さんが一番苦しむ痛みと熱の研究をしたいとお考えになり、鎮痛剤と発熱のメカニズムの研究をライフワークにされました。阿部教授の患者さんを中心に考えた薬理学の伝統は、今日に至るまで引き継がれております。細谷英吉教授は、尿中バイオマーカーの検出に取り組んでおられました。現在ではその必要性が注目されておりますが、当時としては画期的であったと思います。加藤隆一教授は薬物代謝酵素誘導の概念を確立する重要な発見をされました。薬物相互作用やテーラーメード医療の前身となるお仕事です。西本征央教授は高齢化社会の到来に先駆け、アルツハイマー病を始めとする神経変性疾患の治療の確立を目指しておりました。私も慶應医学の輝かしい伝統を受け継ぎ、更に一層「開かれた薬理学教室」を営んで、人材の育成、研究成果の社会への還元、国際交流を中心に取り組んでいきたいと考えております。そして、患者との積極的交流に基づいた新しい薬理学を提唱し、国内外で幅広い共同研究・教育体制を構築して、21世紀の薬理学を先導していきたいと考えています。

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教育

教育面では、「感動」「(人やテーマとの)出会い・交流」をキーワードに、取り組んでいきます。講義や実習も、単に必要最低限の知識を与えるだけでなく、学生が将来、医師として臨床の現場で的確かつ迅速に薬物療法が実践できるよう、その基礎となる見方・考え方を教えていきたいと思っております。交換留学プログラムの充実や国際間における大学院博士課程プログラムの共有化も視野にいれていく所存です。

研究

研究面では、薬物の標的としても重要な膜受容体、チャネル、トランスポーターの構造・機能解析を中心に進めていきます。特に蛋白構造の動的変化と調節機構に焦点を絞り研究します。そのアプローチといたしましては、従来の分子生物学的な手法に加え、分子動力学シミュレーションや非線形光学を基礎とした新しい実測法の開発にも取り組みます。これらの新しい手法は、生命現象の特徴ともいえる複雑系の理解に必須と考えます。

社会貢献

私共は、日々の教育・研究活動を通して、人類や地球のより良い未来に貢献できるよう願っております。教育面では、将来研究・臨床のリーダーとして国際的に活躍できる若手医師、研究者の育成を目標においております。また、研究プロジェクトの成果を特に創薬や個別化医療の確立を通して社会に還元できるよう努めていきます。